
ぼくみたいな初心者は何から投資をはじめるのがいいんですか?

はじめて投資するならインデックス投資が一番じゃないかしら。
この記事では、投資の最適解としておすすめなインデックス投資について解説します。投資に正解はありませんが、パフォーマンスの高さ、手数料の低さなどを考慮して、管理人はもっとも万人におすすめできる投資法と考えています。今回は長所や短所などの基礎的な内容を中心に解説していきます。
こんな方におすすめの記事です。
- まだ投資をはじめていない方
- 老後の資金の準備をしたい方
- 投資の成果は出てほしいけど、時間をかけたくない方
- インデックス投資の基礎的な知識をおさらいしたい方
- 個別株投資などインデックス投資以外の投資をされている方
インデックス投資の「インデックス」ってなに?

そもそもインデックスってなんでしたっけ?

簡単にいうと株価の平均を値動きがわかるように指数化したものよ。
ニュースで出てくる「日経平均」や「ダウ平均」が有名ね。
インデックス投資でいうと「S&P500」「NASDAQ100」「MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス」あたりに連動した投資信託が人気よ。
「インデックス」とは株価の平均を値動きがわかるように指数化したものです。このインデックスに連動するように多くの銘柄を組み入れて作った投資信託に投資することをインデックス投資と言います。
一つの投資信託を買うだけで数多くの銘柄に分散投資することになり、分散投資をすることで防げるリスクを取り除くことができます。
どうしていろんな所でおすすめされているの?

最近は投資をはじめるならインデックス投資って雰囲気ですけど、どうしてそんなにおすすめされてるんですか?

市場平均に連動するから、インデックスファンドを買うだけでほぼ市場平均と同じ結果が残せるの。市場平均といっても、手数料を引いた後ではアクティブファンドよりもパフォーマンスが良くなる傾向があるわ。あと、知識を問われにくいという点もうれしいわ。
市場平均というと平凡な感じを受けますが、アクティブファンドの運用益から高い手数料を引くと、インデックスファンドに勝てるアクティブファンドはかなり少なくなります。そのため、アクティブファンドから資金が流出し、インデックスファンドに流入するという流れが続いています。この点に関しては、インデックス投資家のみなさんに人気の高い『ウォール街のランダム・ウォーカー』から記述を引用させていただきます。
スタンダード&プアーズ社は、毎年S&P平均に関する様々な指数と積極 (アクティブ) 運用されている株式投信のパフォーマンスを比較して公表している。二〇一八年の結果は次ページの表2に示す通りだ。過去五年間を見ると、積極運用ファンドの四分の三以上はそのベンチマーク指数に負けていることがわかる。どの年の結果も似たようなものだ。本書の版を改訂するごとに新しいデータを紹介しているが、いつも結果は同じだ。市場平均のパフォーマンスは「月並み」ではない。平均的なプロのマネジャーたちよりも、常に優れているのだ。
引用:ウォール街のランダム・ウォーカー<原著第12版> より
引用:ウォール街のランダム・ウォーカー<原著第12版> より
また、定評のあるインデックスと投資信託が絞られているので、その中から選べば質の悪い投資信託を避けられます。個別の銘柄選びをしないので知識を問われにくく、少なくとも同じインデックスファンドに投資する限りは初心者とベテランで運用結果に差が出ません。
どのインデックスの投資信託を選ぶべき?

投資信託ってたくさんあるけど、何を買ったらいいんですか?初心者なんで数を絞ってもらえると助かるんですけど・・・

基本的にはインデックスはS&P500(米国株)かオールカントリー(全世界株)にして、それに対応する投資信託を選べばいいわ。
管理人は米国株のインデックス投資を基本にしています。ただし、ジュニアNISAは米国株と全世界株を半々で運用し、超長期のiDeCoは全世界株のみで運用しています。
これは中長期的(10~20年先)には米国株が強いと思って投資していますが、超長期的(20年以上先)にはどうなるかわからないため、積立期間を30年程度を見込んでいるiDeCoは全世界株としています。
ここ10年は米国株のパフォーマンスが非常に良かったため、成長が続くと考える方は米国株インデックスへの投資がいいでしょう。一方で全世界株は強い国の比率が増え、弱い国の比率が減るという自動調整機能が備わっているので、超長期で保有するのに向いた特性があります。
これまでのパフォーマンス実績を重視するなら米国株、将来の予測は難しいという見方に立てば全世界株を選びましょう。下に私が実際に保有しているもので比率が多い、銘柄を挙げておきます。(これら以外でも大丈夫です。ただし、同じ指数なら手数料が安いものを選ぶべきです。これらの指数なら少なくとも0.2%以下のものを選びましょう。)
大事な資産の運用先ですので、米国株と全世界株へのインデックス投資について更に知りたい方は、以下の書籍がお勧めです。(記事には要点をまとめておりますので、要約を読むだけでも参考になるはずです。)
米国株インデックス投資の良著『ジェイソン流 お金の増やし方 ぴあ株式会社』インデックス投資の長所と短所

それにしても初心者でもプロに負けないパフォーマンスなんて凄すぎる!もうインデックス投資一択ですね♪

総合的におすすめというだけで、いいとこばかりでもないわ。
長所と短所を知ってちゃんと自分に合っているか判断してね。
米国株や全世界株を対象にしたインデックス投資は相対的にパフォーマンスが良く、手数料が安く、長期の資産形成に向いているので、どなたにもおすすめできる投資手法です。以下に長所と短所をまとめておきます。
- 相対的にパフォーマンスが良い
- 広く分散しているため、一つの銘柄から受ける影響がとても少ない
- ダメな銘柄の入れ替えを自動で行ってくれる(ダメな銘柄は指数から除外されるため)
- 手数料が安い(おおむね0.1~0.3%)
- 株式投資にかける時間が少なくて済む
- 為替リスクが大きい(円安局面で割高感がある)
- 続けても生活が楽になったという実感は持てない(配当金は少なく、手間の少ない自動再投資を選ぶと手元に来ない)
- 集中投資のように短期間で倍に増えることはまず無い(逆に下落局面での値落ちも緩やかですが)
結論:長期投資なら非常に魅力的。初心者、ベテラン問わずおすすめ!

だいたいこんな感じね。長期投資がなら、投資法としてとても優秀よ。
ただし、短期で資産を増やすことには向いていないわ。
インデックス投資でも短期で利益を狙うブル型投資信託があるけど、手数料が高いのと投機色が強いので、私はおすすめしないわ。

ぼくは元から長期投資する予定だったので、まずは積み立てNISAで米国株のインデックスを買ってみます!
慣れてきたらiDeCoで全世界株の積み立てもチャレンジしてみますね!!
管理人は基本的に買ったインデックスファンドは老後までは売らないというスタンスです。長期保有の利点を説明するため、モーニングスター社の記事と図表を引用させていただきます。
過去10年間のリターン(年率)の推移を見た。2022年5月末時点の過去10年間のリターンは、2012年5月末に投資して10年間保有した場合のリターンといえば分かりやすいであろう。
保有期間別リターンの最大、最小を見ると、1年間は最大65.18%、最小▲51.91%となった。大きなリターンを獲得した一方で、落ち込み幅も大きく、ブレが大きい。期間が長くなるに従ってリターンのブレ幅は小さくなり、10年間(年率)では最大21.35%、最小5.96%となった。
引用:モーニングスター社の記事 より
引用:モーニングスター社の記事 より
短期間であればリターンのバラツキが大きくなるものの、長期保有するとリターンが安定し、プラスのなりやすいことをよく説明している記事でしたので引用させていただきました。
米国株も全世界株も長期投資であれば勝率が高い投資対象です。管理人はご自身がリスクを覚悟で集中投資・短期投資をされるのを否定しませんが、多くの方に再現性のある資産形成として、分散投資・長期投資をおすすめします。この記事を見て、インデックス投資に興味を持っていただければさいわいです。
コメント